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日曜始まりか月曜始まりか、それが問題だ‼

全国3000万人の鉄道ファンの皆さん、こんばんは! そして『鉄道手帳』ユーザーの皆さん、いつもありがとうございます。

今日は大事なお知らせがあります。

以前もここでご案内しましたが、現在、鉄道手帳編集部では『鉄道手帳』愛用者アンケートを実施しています。

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『鉄道手帳』をより良いものとするため、ユーザーの皆さんから忌憚のないご意見をいただくべく、プレゼントをご用意してご回答をお願いしています。

なんと、創元社刊の鉄道書籍のなかからお好きな1冊を抽選で10名様に差し上げることになっています。

すでに多くの方からご応募をいただいているのですが、「ある決断」をするために、もう少し皆さんのご意見をお聞きしたいと考えています。

応募期間は2019年5月31日までです。皆様、奮ってご応募くださいませ❣

●『鉄道手帳』愛用者アンケート
https://www.sogensha.co.jp/special/railwaydiary/form/

以下はながーい独り言ですので、お時間のある方だけお読みくださいませ。

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さて、賢明なる読者諸氏はすでにお気づきでしょうが、「ある決断」というのは、カレンダーに関わることです。

『鉄道手帳』には3つのカレンダーがあります。年間カレンダー、月間スケジュール、週間ダイアリーです。

2018年版までは、年間カレンダーと月間スケジュールは日曜日始まり、週間ダイアリーのみ月曜日始まりにしていました。

週間ダイアリーのみ月曜日始まりとしていたのは、いわゆるサラリーマンの方々や学生さんなど、土日がお休みの方は土日が連続しているほうが使いやすいであろうと思ったからです。

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ならば、なぜ月間スケジュールも月曜日始まりにしなかったのかと言われそうですが、「本来、カレンダーとは☀日曜日から始まるもの。週間ダイアリーはともかく、マス目上に並んだカレンダーは日曜日始まりであるべき」という原理主義的な考えをもっていたからです。

レイアウトを大々的に変更した2009年版以来、ずっとこの方針を貫いてきたのですが、じつは少なからぬ方々から「月間スケジュールも月曜日始まりにしてほしい/するべきだ」というご意見を頂戴していました。

「いやいや、おっしゃることはわかりますけれども、カレンダーは日曜日はじまりでしょ」と思っていのたですが、世間の手帳、とりわけ手帳メーカーさんの手帳を見ると、月曜日始まりで統一されているものがけっこうあります。日曜日始まりはいつのまにか少数派になっているんですね。

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で、私、考えました(コロンボ風)。

いずれの形式にしても「それじゃ、困る」「本当はこのほうがいい」という意見は出るだろう。どちらのほうが、より多くの方にとって便利だろうか。

うーん、10年前ならいざ知らず、いまなら月曜日派始まりのほうがいいんじゃないのか。実際、手帳メーカーさんもそうしているわけだし、月間スケジュールと週間ダイアリーで整合性がとれるし。土日が休みでない人には申し訳ないけれども……。

というわけで、2019年版から月間スケジュールも月曜日始まりに変更しました(年間カレンダーだけは従来どおり日曜日始まりですが)。

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しかし、私は事態を甘くみていました。これまで沈黙を守ってこられた「日曜派」の方から矢のようなご意見をいただくようになったのです。

「いままで日曜日始まりだから使っていたのに、なんで急に変えるの」、「私は土日は休みでないので、いままでどおり日曜日始まりのほうがいい」とか、「来年、日曜日始まりになっていなかったら、買うのをやめます」とか、ズシンと来るご意見を頂戴しました。

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もちろん「月曜日始まりにしてくれて、ありがとう」「ダイアリーと連続性があるので、こちらのほうがいい」といったご意見も少なからず頂戴したのですが、日曜派の皆さんの声が耳から離れることはありません。11年間やってきて、はじめての体験です。

良かれと思っての変更でしたが、10年間続いてきたことをことわりなく急に変えたのは失敗でした。日曜派の皆様、大変失礼いたしました。ここにお詫び申し上げます。

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冒頭の話に戻りますと、今回の鉄道手帳アンケートは、鉄道手帳全般について忌憚のないご意見を頂戴することを目的としていますが、アンケートのなかには、

「2019年版から〈月間スケジュール〉ページの形式を、〈週間ダイアリー〉ページに合わせて「日曜日はじまり」から「月曜日はじまり」に変更しましたが、どちらの形式が使いやすいでしょうか」

という質問項目もあります。このためにアンケート実施を決めたとは申しませんが、かなり大きな要素になっていることはたしかです。

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長くなりましたが、皆様のご意見をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。
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『「見る鉄」のススメ』重版決まりました!

2月新刊『「見る鉄」のススメ 関西の鉄道名所ガイド』(来住憲司著)の第2刷重版が決定しました。ご購入くださった皆様、誠にありがとうございます。

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先日も書きましたように(2月14日)来住さんの単著は本書で3冊目、共著や編集協力していただいたものを含めると5冊目になるのですが、本書を含めてうち4冊が刊行後すぐに重版したことになります。

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いやはや、来住さんは私にとって福の神なのでしょうか。とても足を向けて寝られませんね。

来住さん、どうもありがとうございます。そしておめでとうございます。編集中はいろいろ言いましたけれども、心から感謝しています(しかし、だからと言って鬼の督促はやめませんが))。

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じつは来住さんと出会った当初、来住さんのほうから「索道(ロープウェイ)の本を作りませんか。鋼索鉄道(ケーブルカー)と組み合わせてもいいですよ」というご提案がありました。

それに対して私は「えっ、ロープウェイですか!? うーん、それもいいんですけれど、その前にフツーの鉄道の本を作りませんか? 実績をつくってから索道本を作るというのはどうでしょう?」などと言って、次々に鉄道本の企画を提案し、気がつけば4年で5冊もの本にかかわっていただいています。

そろそろロープウェイ本もいいのかなと思うのですが、すでに別の企画が決まっています。企画が通っていないのでまだ書けませんが、私が以前から希望していた企画で、誰にお願いしようかなと思っていたら、なんと来住さんのほうからご提案をいただきました。まあ、私が焚きつけていたのですけれども。

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次作はちょっと時間がかかる企画です。はたして来住さんだけでやり抜くことができるのかと、ひそかに心配しているのですが、たぶんやり遂げてくださるでしょう。大いに期待しています(でも、私を大魔神に変身させないでください)。

というわけで、ロープウェイ本の実現はまだ先になりそうです。でも、いつか実現したいと思います。来住さん、今後ともお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』にみる聞き取りの妙

 先日、『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』の刊行をご報告しましたが、内容の紹介をしないままに終わっていました。

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私の感想なり、感激なりをお伝えしたいのですが、それなりにしっかり書こうとすると時間がかかりそうなので、今回は本書で紹介されているエピソードをいくつかご紹介します。

本書を書き上げるにあたり、著者の神崎先生はさまざまな関係者に聞き取り調査を行っています。近鉄の関係者はもちろん、家族、佐伯の出身地である丹原町(現・愛媛県西条市)の親類縁者、行きつけの料亭の女将など、公私を問わず佐伯に関わりのあった人たちに粘り強く取材し、佐伯の事績と行状を明らかにしています。

神崎先生の聞き取りの巧みさにはおそれいるばかりで、読んでいると、まるで自分がその場に居合わせているかのように感じます。あわてず、急かさず、本筋とはまったく関係ない話しにもじっくり耳を傾け、関係性ができたところで本格的な聞き取りに入っているからこその臨場感、説得力なのでしょう。

たとえば、本書の書き出しは大阪ミナミの料亭の一室からはじまります。大和屋の名物女将、阪口純久さんの語りですが、女将の佇まいや口調がまざまざと浮かんでくるような聞き取りです。


「御大が逝きはってから十月、まだ信じられませんのや。ひょこっと来はって、そこへ座りはって、風呂わいてるかって、あのしゃがれ声で急かしなはる、そんな気がしてなりませんのや。

ほんまに、たいそうな人でしたで。私らは、仕事先での御大はよう知りませんけど、そら、偉いお方でしたやろな。もちろん、教養はおありやし、弁もたちはったやろから。地位も名誉もおありやし、ふつうは近よりがたいお方でしたやろな。たしかに、表向きには、こわもてが鎧よろいを着たようなところがありましたわ。とくに、自分や内輪には厳しい人でしたで。

よう怒られましたで、そら。慣れんと、びっくりしますわ……。あの目ン玉で、あの声ですからな。

でも、ここに来てはるときは、素地のまんま……。といいたいところですが、あれが素地やと思うけど、とても一言ではいえませんわ。

よう怒りはるのは、こら外も内も同じですわ。頑固で短気ですからな。そやけど、強気一本で自信満々かと思えば、細かいことにもよう気がつきはるし。わがまま放題かと思えば、時折ほろっとするようなやさしいこというてくれはるし。頭ごなしに怒りはるかと思えば、すぐまた機嫌とりはるし。まあ、いろんな顔をみせてくれはりましたなあ。千両役者のようなお方でしたで。

ほんまは、初うぶで気が小さかったんやろな、と思います。そやから、かわいいんでっせ。無理いいはっても、怒りはっても、あのヤンチャな顔してニヤッと笑われたら、憎めませんねんわ。

あんなけったいなおっさん、もうでてきはらへんのとちがいまっしゃろか」



こういう書き出しを読むと、どんな人物なのか、もっと知りたくなるというのが人情というもの。文量的に比較的抜き出しやすいところを引用しましたが、本書にはほかにも優れた「聞き取り」があります。単に情報として文字を追うのではなく、じっくりと耳を傾けるように、人生の機微に思いをめぐらせながら読んでいただければ幸いです。

『「見る鉄」のススメ 関西の鉄道名所ガイド』刊行!

本書は、来住さんとつくった鉄道本の3冊目(単著)です。来住さんに初めてお会いしたのは2015年3月ということを考えると、なかなかの生産効率です。

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来住憲司著『「見る鉄」のススメ 関西の鉄道名所ガイド』

最初の本は『京都鉄道博物館ガイド』(2016年5月刊)で、建設中の博物館🏛に二人で足繁く通って取材を重ねました。役得といえば役得ですが(新幹線の脱出口を見せてもらったり、巨大ジオラマの中に入って撮影させてもらったり)、工事都合のため取材が当初予定していたように進まず、胃がキリキリしました。

原稿執筆もまた思うように進まず、私は昼夜かまわず来住さんにメール、電話をしまくりました。はじめはそれで良かったのですが、ある時から来住さんが電話に出てくれなくなりました。こちらも必死ですから、自宅まで押しかけるのですが、会ってみると、ご本人はケロッとしています。

聞けば「睡眠不足で居眠りしていた」or「お腹が痛くてトイレにこもっていた」らしいのですが、真偽はともかく、相当につらかったようです。思えば、私もここまで追い込んだ経験はありません。来住さん、ごめんなさいね。

ただ、苦労の甲斐あって、博物館ガイドは発売後すぐに重版がかかりました。とても幸せなスタートです。

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次の単著📙は『車両の見分け方がわかる! 関西の鉄道車両図鑑』(2017年10月刊)。こちらはまだ重版に至っていませんが、この種の図鑑らしく堅調に売れていますので、いずれ重版ないし改訂版をつくることになろうかと思います。

これは本当に作り甲斐のある本で、おかげで車両を見分けるポイントを学ぶことができました。まあ、基本的に見た目の分類なので、近鉄ファンの方には叱られるかもしれませんけれども、たんに車両解説だけでなく、各鉄道会社・路線の概要とか、列車種別ごとの停車駅とか、用語解説とかも収録しているので、1冊持っていて損はない本かと思います。

この本も、前作同様、最後はスケジュールがきつくて大変でした。来住さん宅にお邪魔して、来住さんが原稿を書くそばから私が原稿を整理して、ひとつひとつ完成稿を仕上げていくという強行軍となりました。明石まで何度通ったことか。

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こうした過去の苦い経験をふまえて、3冊目の本作をつくるにあたっては、かなり余裕のあるスケジュールを組みました。締切までに何度も進捗状況を確認して、今度こそスムーズに仕上げましょうと二人して意気込みました。

しかし、二度あることは三度ある、またしても同じ轍(テツ)を踏んでしまいました。今回は「自宅軟禁」までは行きませんでしたが、それでも昼夜を問わず大阪と明石を何度も往復しましたし、深夜のファミレスで付きっきりで校正することもたびたびです(このファミレスも、いわゆるトレインビュー・スポットですが、本書では紹介していません)。

深夜のファミレスでおっさん二人がブツブツ言いながら粘る姿が微笑ましいわけもなく、さりとて恥ずかしがっている場合ではないので、オーダーを重ねては校正に打ち込んだものです。コーヒー類は全種類制覇しましたね。

……という話をして皆様からご同情をいただこうなどとは思っていませんが、しかしこれまでの本同様、今作も時間を言い訳に手を抜くことなく、精魂込めてつくりました。少しでも皆さんに楽しんでいただけるよう、お役に立てるよう、限界までテキストと写真を詰め込んだつもりです。

紙幅の制約のため、舌足らずの箇所もあるかもしれません。これを書くなら、あれも書いてほしかったというご意見もあるかもしれません。ごもっともです。関西にはほかにも見どころがたくさんあります。

ただ、本書はあくまで「ガイド」です。皆さんが本書を手に現地を訪問されることで、本書の目論見ははじめて達成されるのです。

そういうこともあって、本書には比較的アプローチのしやすいスポット、危険の少ないスポットを選んで掲載していますが、人やクルマが行き来したり、他の撮影者がいる場合もあります。ご自分と周囲の安全に配慮しつつ、常識的な範囲で鉄道を楽しんでいただきますようお願い申し上げます。

追記 忘れていたわけではないのですが、来住さんが関係した著作は上記3冊のほかに2冊あります。1つは前里孝監修/星野真太郎著『全国駅名事典』(2016年12月刊)で、この時は企画段階の打ち合わせと校正作業で協力していただきました。

もう1つは所澤秀樹氏との共著『東京の地下鉄相互直通ガイド』で、こちらの本では車両の撮影と解説を担当していただきました。ありがたいことに、いずれの本も発売後すぐに重版がかかっています。

『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』刊行しました!

佐伯勇をご存じでしょうか。近鉄ファンでない方や、昭和の鉄道史に詳しくない方にはピンと来ないかもしれません。

書名に「近鉄中興の祖」とあるように、近鉄初の生え抜き社長として、ビスタカーの運行、名阪直通特急の実現、沿線開発、旅行業の拡大など、戦後近鉄の黄金時代を築いた、いまふうに言うならば「レジェンド」そのものです。

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神崎宣武著『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』(2019年1月18日発売)

じつはこの本、まったくの新刊ではありません。1992年に河出書房さんから『経営の風土学 佐伯勇の生涯』として刊行されたものに、一部手を入れて復刊したものです。ですから、一度は読んだことがあるという方もいらっしゃるでしょう。

四半世紀以上前の本を、どうしていまごろ復刊するのか――復刊の承諾を得るにあたり、近鉄広報部や河出書房の方、そして佐伯家現当主からも尋ねられました。

すでに一定の需要に応えたであろう本を、佐伯勇を知る人が少なくなったこの時代になぜ、という当然の疑問です。

その時どのようにお答えしたのかよく覚えていませんが、これといった需要予測や確信はなく、「後世に読み継がれるべき良い本だからです」というようなことを申し上げたと思います。

よくそんな理由で出したものだと言われそうですが、本書にはそれだけの魅力があります。

旧版と私との出会いは、なかば偶然です。古書店に取り置きしてもらった本を取りに行った時、ついでに棚を眺めていたら、本書旧版が目に入りました。

こういう本があることは文献リストで知っていましたが、実物を見るのは初めてです。迷わず購入し、目的の本よりも先に読みきりました(そして最初に探していた本は、知り合いの先生に差し上げました)。

著者は神崎宣武先生。民俗学の泰斗にして、名文家です。物語は大阪ミナミの料亭の一室から始まるのですが、書き出しからして出色で、部屋に佇む女将の姿がまざまざと浮かび上がってきました。名作の予感です。

……いけません。すでに長くなっていますが、この調子だとまだまだ続きそうです。今日はここまでにして、本書の内容については日をあらためてお伝えします。
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