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12月新刊『えきたの』発売!

またまた更新をサボッてしまいました。

今年こそは、せめて『鉄道手帳』販売期間中はブログトップに広告を出さないようにしようと思っていたのですが(1ヵ月間更新がないとブログトップに広告が出るのです)、またしてもやってしまいました。ちょくちょく訪問してくださった皆さん、申し訳ありません。

例によって、鉄道本その他の編集作業に没頭していて余裕がないのですが、新刊が出ましたので、すくっと立ちあがって紹介させていただきます。

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伊藤博康著『えきたの 駅を楽しむ〈アート編〉』 A5判オールカラー188頁、1700円+税

「『えきたの』って何?」と思った方、ご安心ください。知らなくても大丈夫です。これは伊藤氏の造語で、「駅を楽しむ」を略したもの。その名のとおり、今回は車両ではなく、駅そのもの(と駅前の風景)を楽しみましょう、という本です。

私は知りませんでしたが、鉄道趣味の分野では、古くから夜間撮影のことを「よるたの」と呼んでいたそうです。フィルム感度が低い時代は夜の撮影は難しく、フィルムの無駄遣いになりがちなので、夜の撮影は避けられていたのですが、悪条件を乗り越えてあえて夜に撮影しようという方もいました。

いまよりも明かりが少なかった時代、月の光や、駅舎やホームに灯る頼りない明かりを活かしての撮影は、おそらくは試行錯誤の連続で、撮影を繰り返すなかでいろいろな知恵が生まれたのではないかと想像します。きっと撮影に関する知識も技術も格段に上がったことでしょう。

こうした挑戦は、夜に撮影を楽しむことから「よるたの」と呼ばれていたそうで、そういう時代を知る著者・伊藤氏は「駅を楽しむ」というテーマを着想したとき、「えきたの」という言葉を思いついたそうです。

最初にタイトル案を聞いたときは、杉下右京よろしく「はい?」と口に出しそうでしたが(出たかもしれません)、理由を聞いて納得。造語なので、若干の不安もありましたが、語感も見た目のインパクトもいいし、装丁を見ていただければ駅の本であることは伝わるだろうと考えて、そのまま進めました。

有料の鉄道趣味サイト「鉄道フォーラム」の代表を務める伊藤氏は、仕事柄、全国各地の鉄道に乗ってきました。しかも人に会って話を聞いたり、写真を撮影するので、ただ乗り通すのではなく、たくさんの駅に下りています。私が連絡すると、たいてい出張先ですから、1年間だけを切り取っても相当の駅に出逢っているはずです。

そういう伊藤氏がこれまで出逢った駅のなかから特に印象深い駅を集めたのが本書で、今回はのべ89駅を取り上げています。キャラクターのいる駅、建築美を誇る駅、駅の周囲に素敵な景色が広がる駅などなど、他ではお目にかかれないユニークな駅を写真主体で紹介します。



さて、肝心の中身ですが、とやかく言うよりも、サンプルページをご覧いただくのがいいでしょう。ウェブ用に画質をかなり落としているため文字はよく見えませんが、おおよその感じをご確認くだされば幸いです(あと、校了前のデータなので、間違いがあったらすみません)。

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土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の「後免駅」。各駅にやなせたかし氏がつくったキャラクターがいます。徹底していますね。

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お次は大井川鐵道大井川本線の「神尾駅」。たぬきの置物がみごとに周囲の景色に溶け込んでいますね。

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和歌山電鐵貴志川線の「貴志駅」に鎮座まします「たま大明神」。猫が駅長になって、県の観光大使になって、果ては大明神。

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巨大な遮光器土偶なトレードマークのJR東日本五能線の「木造駅」。土偶は駅近くの亀ヶ岡遺跡で発見されました。

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駅舎からディーゼルカーが飛びだすJR西日本北陸新幹線の「糸魚川駅」。後ろの赤レンガ車庫は大正元年につくられた年代物。

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巷でインスタ映えする駅として有名なJR四国予讃線の「下灘駅」。この次のページにも、いい写真が入っています。

まだまだご紹介したいところですが、かえって興を削ぐといけませんので、今日はこのぐらいでやめておきましょう。と言いつつ、最後に1枚。

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スクリーンのような滑らかな青空と、濃淡のある緑、土色のバラストが絶妙な味わいを生む、由利高原鉄道鳥海山ろく線の「吉沢駅」。

年内はまだまだ急ぎの仕事が残っていて、あと何回更新できるかわかりませんが、『鉄道手帳』関連も含め、何とか更新したいと思います。書きたいことはいっぱいあるんですけれどね……。
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1枚の布から

今日は週明けの席移動に備えて、午後から机まわりの整理をしていました。ふだんの整理が悪いので、大掃除の様相です。周囲のみなさん、どうもすみません。

いらなくなったゲラを処分していると、ほとんど忘れていた資料がポロポロ出てきました。企画として実現したものもありますが、立ち消えになった構想もたくさんあります。そういうのを見つけるたびに、苦虫をかみつぶしたような気分を味わいました。

それはさておき、引き出しを整理していたら、こんなものが出てきました。

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原鉄道模型博物館で購入したウルトラマイクロファイバー

原信太郎氏のコレクションの現物を初めて見たのは、博物館が開館する3年ほど前だったと思います。たまたま寄った「大阪くらしの今昔館」で特別展が開催されていて、原氏の声望はかねて聞き及んでいたので、迷うことなく入場しました。

残念ながら信太郎氏の姿を見かけることはありませんでしたが、コレクションの質の高さにただただ圧倒されました。実際の電車と同じように架線から電力を得て走るように作られ、複雑なギアも忠実に再現されていますから、いずれも精巧をきわめた一品です。

これほどのクラスになると、既成の部品などありませんから、道具や治具も手作りとなるわけで、綿密な計算と気の遠くなるような手間がかかることは想像に難くありません。あまりに感銘を受けたので、鉄道模型はやらないのですが、ついつい高額な写真集まで買ってしまいました。

(なおこのとき、当時、国土交通大臣の要職にあった前原誠司氏も見学されていました。お付きの人は1人でお忍び見学のようでした。)

信太郎氏とはその後もお目にかかる機会がなく、原模型博物館で開かれたお別れ会に出席させていただきました。信太郎氏のお人柄を示すかのように賑やかな会で、信太郎氏の好物であった牛肉やコーラが振る舞われました。牛肉もコーラも大好きな私は、偉大な趣味人とのあいだに共通点があったことが嬉しくて、その日のことをよく覚えています。

以上、1枚のマイクロファイバーからいろいろなことが思い出される、というお話でした。

明日は名古屋に行ってきます。

号外:『行商列車』著者、山本志乃先生の新刊

今回は鉄道ネタではありません。弊社刊『行商列車』の著者、山本志乃先生の新刊のご案内です。

とその前に、『行商列車』という本についてご報告せねばならないことがあります。

少し前の話で恐縮ですが、今年3月、本書は第42回交通図書賞[歴史部門]』を受賞しました。本来ならば当ブログで「いの一番」にご報告すべきことですが、諸々ありまして、ご報告しそびれておりました。

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山本志乃著『行商列車 〈カンカン部隊〉を追いかけて』(四六判256頁、1800円+税)

本書は、現存唯一の行商列車、近鉄の「鮮魚列車」に乗って同行取材を敢行、知られざる行商の実態と歴史、さらに行商が育んできた食文化、人々のつながりを明らかにした労作であり、唯一無二の行商列車探訪記です。審査でもその丹念な調査が高く評価され、見事に歴史部門を受賞しました。遅まきながら、ここにご報告する次第です。

〈参考過去記事〉
●「行商列車」をご存じですか?
●『行商列車』2刷ができました!

なお、交通図書賞の受賞は弊社では2回目のことで、2015年には『鉄道の誕生』(湯沢威著)が同じく、第40回交通図書賞[歴史部門]を受賞しています。これもいろいろありまして、受賞のご報告をしそびれていました。

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湯沢威著『鉄道の誕生――イギリスから世界へ』(四六判304頁、2200円+税)

〈参考過去記事〉
●朝日新聞に広告掲載!(『鉄道の誕生』の紹介)


話を戻して、この山本先生、じつは民俗学者です。先の『行商列車』も民俗学のフィールドワークから生まれたもので、今度の新刊もやはり民俗学研究がベースになっています。

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汽水民俗研究会編著『民俗学者が歩いて出会った人生のことば』(四六判240頁、1500円+税)

くわしくは弊社Facebookでご紹介しておりますので、ご覧くだされば幸いです。
●創元社Facebook(当該新刊紹介のページが開きます)
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衣替えのススメ

朝夕めっきり涼しくどころか、寒気すら覚えるようになりました。寒暖の差があるほど紅葉が鮮やかになるそうですから、今年はいい景色が見られそうですね。

そろそろ本格的に衣替えをしなければと思いますが、これがいつも悩ましい。スーツスタイルなので選択肢は限られているのですが、本格的に秋・冬仕様にすると、天気が良すぎる日や雨の日に困ります。

天気の良い日にスーツを着込んで早足で歩こうものなら、中途半端に汗をかくことになります。私の場合、いつも無駄に重たい鞄を(筋トレと称して)持っているので、じわっとくるわけです。

雨の日はもっと厄介で、ウールのスーツで混み合う電車に乗ろうものなら、スーツが車内の湿気を吸いこんでしまうし、着ているだけで息苦しさすら覚えます。衣替えは楽しい側面もありますが、面倒なものですね。

衣替えといえば、じつは『鉄道手帳』も衣替えができるようになっています。

クリアカバー内側のジャケットが着脱可能になっているので、お気に入りの写真を入れたり、好きな図柄の包装紙をカットして入れることもできます。

もちろん、デザイナーに敬意を表してノーマルジャケットをそのまま使っていただいても、あるいはリバーシブルの裏面を使っていただいてもいいのですが、衣替えよろしく、TPOや気分に合わせてジャケットを着せ替えしていただくのも一興かと思います。

そこで編集部では、弊社ICT企画室H氏の協力を得て、このたび12種類の替えジャケットをご用意しました。

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上の写真では5種類しか出していませんが、下記サイトから12種類のPDFファイルをダウンロードできるようになっています。

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下段にある「替えジャケットダウンロード」ボタンをクリックしてください。

PDFファイルをダウンロードして印刷して、手帳に合うように切り取っていただかねばなりませんが、ちょっとの手間で、見違えるようにお洒落になるはずです。

実際にジャケットを替えたところをご覧に入れましょう。

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全65色の車体色を並べた「国鉄色」バージョン。秋らしい装い

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さまざまな鉄道標識をパターンレイアウトした「鉄道標識」バージョン

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地色をグレーにしてモノトーンに仕上げた「鉄道標識(グレー)」。賢そうなグレーがお気に入りです

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オリジナルを含む、35種のピクトグラムが楽しい「ピクトグラム」バージョン

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各地方の難読駅名を番付表ふうにレイアウトした「難読駅名(緑)」バージョン

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インスパイア系その1。どこかで見たことがあるような、ないような「ストライプ」バージョン

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インスパイア系その2。うっすら見覚えのある配色の「ライン」バージョン。旭屋書店の書皮を彷彿とさせますが、関係はありません

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品のあるクリーム色と赤色の組み合わせが素敵な「神戸電鉄1000系」バージョン。神戸電鉄さん許諾済みです!


いずれも『鉄道手帳』専用替えジャケットとして制作しましたが、ほかのクリアカバー式の手帳に使っていただいてもかまいません。どんどんダウンロードしてください。着せ替えした手帳は、可能ならツイッターやブログ、FacebookなどのSNSで告知していただければ幸いです。

『関西の鉄道車両図鑑』:車両の違いを知る (1)

9月21日に発売した『車両の見分け方がわかる! 関西の鉄道車両図鑑』は、おかげさまでぼちぼち売れています。

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『関西の鉄道車両図鑑』(四六判368頁、2200円+税)

やはり関西地区での販売が好調ですが、関東や西日本その他でもぽつぽつ売れていて、スタートダッシュが良かったこともあり、一時は『鉄道手帳』を上回ることもありました(手帳販売シーズンを迎え、いまは『鉄道手帳』が優勢です)。

図鑑のほうは、なぜかAmazonでは奮わず、リアル書店とネット書店の違いにちょっと驚いています。現物をご覧になってから買う方が多いということでしょうかね。

それはさておき、今回は図鑑に掲載されている写真を使って、ちょっとしたクイズをしてみようと思います。

【第1問】 以下の2種の車両の形式と外見上の違いを答えてください。

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これは簡単すぎるでしょうか。正解は、上段が「JR西日本205系0番台」で、下段が「JR西日本205系1000番台」です。

大きな違いは前面窓のサイズですね。0番台では運転士側の窓の幅が大きくなっていたのが、1000番台では助士席側の窓が幅広になっています。助士席側窓はさらに下方に広げられています。

1000番台では、客室との仕切り壁も大型化され、乗客の前面展望が改善されました。

また、0番台の前面、前照灯の直下にはオレンジ色の帯が入っています。これも0番台と1000番台を見分けるポイントとなっています。

性能面で大きく異なるのは最高速度で、0番台では営業最高速度は100km/hとされましたが、1000番台では110km/hに向上されました。ちょっとの違いのように思えますが、走行性能が異なるため、0番台と1000番台の混結はできません。
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