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『関西の鉄道車両図鑑』:車両の違いを知る (1)

9月21日に発売した『車両の見分け方がわかる! 関西の鉄道車両図鑑』は、おかげさまでぼちぼち売れています。

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『関西の鉄道車両図鑑』(四六判368頁、2200円+税)

やはり関西地区での販売が好調ですが、関東や西日本その他でもぽつぽつ売れていて、スタートダッシュが良かったこともあり、一時は『鉄道手帳』を上回ることもありました(手帳販売シーズンを迎え、いまは『鉄道手帳』が優勢です)。

図鑑のほうは、なぜかAmazonでは奮わず、リアル書店とネット書店の違いにちょっと驚いています。現物をご覧になってから買う方が多いということでしょうかね。

それはさておき、今回は図鑑に掲載されている写真を使って、ちょっとしたクイズをしてみようと思います。

【第1問】 以下の2種の車両の形式と外見上の違いを答えてください。

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これは簡単すぎるでしょうか。正解は、上段が「JR西日本205系0番台」で、下段が「JR西日本205系1000番台」です。

大きな違いは前面窓のサイズですね。0番台では運転士側の窓の幅が大きくなっていたのが、1000番台では助士席側の窓が幅広になっています。助士席側窓はさらに下方に広げられています。

1000番台では、客室との仕切り壁も大型化され、乗客の前面展望が改善されました。

また、0番台の前面、前照灯の直下にはオレンジ色の帯が入っています。これも0番台と1000番台を見分けるポイントとなっています。

性能面で大きく異なるのは最高速度で、0番台では営業最高速度は100km/hとされましたが、1000番台では110km/hに向上されました。ちょっとの違いのように思えますが、走行性能が異なるため、0番台と1000番台の混結はできません。
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『関西の鉄道車両図鑑』:運行系統図も付いています!

前回記事では、この図鑑の大まかな特徴をご紹介しました。要するに、車両識別に重きをおいていて、個々の車両のちがい(来歴、性能その他)と車両を見分けるポイントを解説しています、ということでした。

ただ、本書では車両解説に加えて、鉄道軌道各社のなりたちや現況にも触れています。紙数の制約があるため、十分な解説とは言えませんが、概要を知るには適当な分量ではないかと思います。

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京阪電気鉄道の会社概要ページ。4ページにわたって歴史と路線を解説しています

また、会社によっては、優等列車の停車駅をまとめた運行系統図もあります(路線図ではないので、優等列車の設定がない場合はありません)。以下はJRグループの新幹線の例。「関西で見られる現役車両」に絞っていますので、JR西日本、JR東海、JR九州のみを対象としています。

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JR各社の新幹線の概要ページ。まあ、この程度の図ならよく見ますよね

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京都丹後鉄道の系図も載っています。特急と快速がありますから

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近畿日本鉄道の運行系統図。区間準急から特急まで、優等列車の停車駅をまとめました

運行系統図の作成は思っていたよりも大変でした。新幹線などは簡単ですが、JR西日本の特急網や快速サービス網、近鉄さんの系統図はなかなか手間がかかりました。

各社のホームページにある路線図や系統図をベースとして作るのですが、系統図が更新されていなかったり、停車駅が列車によって異なるケースもあるので、そういう場合はいちいち時刻表で確認するのです(来住さんが、ですが)。まさかこんなに手間がかかるとは思いもしませんでしたね。

しかしその甲斐あって、とくに近鉄さんの系統図に関しては、これまでにない系統図に仕上がったのではないかと思います。特急の系統図ならこれまでにもありましたが、上の図では急行以下を含めたところがミソです。

ぜひ、本書をお手にとってご確認くだされば幸いです。

『関西の鉄道車両図鑑』が出来ました!

大阪に本社をおく弊社入魂の1冊が出来上がりました。

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四六判、368頁、本体2200円(税別)。何とか携帯できる!?

いま関西で見られる現役車両の全タイプを網羅した本で、1車両1ページを基本としてオールカラーで紹介しています。

本書の特徴は、書名にもあるとおり「車両の見分け方がわかる」ことです。JR、大手私鉄は言うまでもなく、中小私鉄や公営鉄道も含め、あらゆる現役車両を外観的特徴、ひらたくいえば「顔」で見分けられるようになっています。


関西は首都圏と同様、おそらく世界屈指のレベルで鉄道網が発達している地域です。日本特有の事情があるとはいえ、これほど多くの鉄道会社が併存する地域はほかにはそうありません。

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※web用にかなり画質を落としています。

競合する区間では熾烈なサービス競争があり、路線が競合しない場合でも、それぞれに自負をもって切磋琢磨してきました。車両の開発はその最たるもので、おかげで関西では、いろいろな鉄道会社の車両を楽しむことができます。

しかも歴史のある会社が多く、概して物持ちがいい会社ばかりなので、新旧さまざまな形式が見られます。

たとえばいまも現役の南海電鉄6000系は1962~69年にかけて製造された車です。廃車が進みつつある阪急電鉄3000系も、製造初年は1964~69年で、ざっと50年前の車両ということになります。

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南海電鉄初のステンレス車にして、国内初の20m級ステンレス車となった6000系

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高性能車第2世代として1964~69年にかけて製造された阪急電鉄3000系

一方で新しい車両も着々と増えているわけで、こうなると車両形式を覚えるのも大変ですし、形式番号なしでは見分けるのも難しいでしょう。ひいきの会社はわかるでしょうが、それ以外となると、覚束ないことと思います。

そこで本書では、関西で見られるJRと私鉄各社あわせて37社局のほぼ全タイプの車両を収録し、車両のちがい、見分け方のポイントをまとめました。先にも書きましたように、1車両1ページを基本としていますが、バリエーションのある車両の場合、複数ページを使って解説しています。

収録対象は、電車、新幹線をはじめ、電気機関車、ディーゼル機関車、ハイブリッド機関車、気動車、客車……、とにかくあらゆる車両を収録しています。さらに広義の鉄道である、モノレール(軌道)やケーブルカー(鋼索鉄道)も収録していますし、試験車の類も掲載しています。

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JR西日本のEF65のオリジナルカラー。トワイライト色塗装の車両も載っています

その数なんと……すみません、カウントのしかたによってだいぶ変わるのではっきり書けないのですが、見出し項目数でいうと、245あります。実際には、複数の形式を一括して解説している場合もありますので(顔面基準による分類)、取り上げている形式はこれよりたくさんあります。

まだまだ書きたいことがありますが、長くなりましたので、今宵はここまでにいたします。