路線図も修正しました!

『鉄道手帳[2016年版]』では、新規資料の追加のほか、さまざまな点に手を入れています。路線図もそのひとつで、2015年版から大幅な変更があります。

もっとも大きな変更は北陸新幹線を書き込んだことです。2015年3月の開業ですから、2015年版手帳に反映しても良かったのですが(実際、そういうお便りを何通かいただきました)、昨年も当ブログで書きましたように、路線図は原則として手帳編集時点の状況を反映するきまりになっているため、あえて書き込みませんでした。

「だけど、北陸新幹線の開業なんだから柔軟に対応してもいいんじゃない」という方もいらっしゃるでしょうが、そうすると、並行在来線となる新3社(えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道)の路線の表記も変更しなければならず、大変ややこしいことになるのです。

「じゃあ、開業予定路線として、せめてルートを示したらいいんじゃないの」という声があるかもしれませんが、そうすると、ただでさえ、路線が混み合う北陸エリアが見づらくなります。そもそも、原則重視の所澤氏も納得しませんし。

というわけで、2016年版でようやく北陸新幹線が登場することになったのです。

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ブログ用に解像度を落としています。実際はもう少し鮮明に見えます。

北陸新幹線と新3社以外にも、近鉄内部・八王子線から四日市あすなろう鉄道への変更、北近畿タンゴ鉄道からWILLER TRAINSへの変更もありましたし、新駅開業や駅名改称もたくさんありました。『鉄道手帳』では、北海道の路線が掲載されているページに手帳編集時点までの1年間の路線や駅などの動向をまとめているのですが、今年は例年になく変更箇所が多く、いつものスペースをはみ出すまでになりました。

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路線図14頁にある動向まとめ。2015年版と比べると、明らかに項目が増えています。

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それでも収まらなかったので、斜め下にも入れました。路線図のほうも、それだけ変更箇所が多くなっています。

路線図は毎年何かしら手を入れていますが、2016年版はとくに変化が大きくなっていますので、そのあたりもご注目くだされば幸いです(間違いがありましたら、こっそり教えてください)。
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2016年版はここが違う!

今年の『鉄道手帳』はどこが違うのか――新規資料の追加についてはすでにお話ししましたが、中身だけではなく、外見も少し変わっています。

すでにご購入済みの方はお気づきだと思いますが、じつは2016年版にはペンホルダーが付いています。

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裏表紙側のソデ部分にリングが付いています。

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愛用の太いボールペンもすっぽり入る大きさ。ちなみに柄はウイスキー樽を再利用したもの。ハンコが付いていて便利です(いただきものですが)。

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細いペンでも大丈夫。リングに幅があるので、しっかりホールドしてくれます。ちなみに私は手回しで芯を削るのが好きなこともあってエンピツ派ですが、クルトガも愛用しています。

3年ほど前から「ペンホルダーを付けてほしい」というお便りを頻繁にいただくようになって、付けることを2回考えましたが、1回目は製作予算のことが頭をかすめて断念し、2回目はたんに失念していたため(申し訳ありません。気がついたときには、もう間に合いませんでした)、付けずじまいでした。そして、昨年、一昨年と神風が吹いたのを機に、満を持してペンホルダーを付けた次第です。

今後も「使える」手帳であり続けられるよう、皆様のご意見を伺いたいと思います。製作都合等により実現が難しいこともありますが、ぜひ「使ってみた」感想をお聞かせ願います。

自著を語る:『ダイナープレヤデスの輝き』

『「トワイライトエクスプレス」食堂車 ダイナープレヤデスの輝き――栄光の軌跡と最終列車の記録』の著者、伊藤博康氏がウェブ連載で自著を紹介しています。

●中日新聞プラス テツなひろやすの鉄道小咄

編集担当である私とはまた違った視点で紹介されており、本書購入をご検討中の方に参考になるかと思います。ご一読をお薦めします。

伊藤氏連載にもあるように、本書はダイナープレヤデスそのものに焦点を当てた点でユニークであるのみならず、トワイライトエクスプレスの最終列車の記録でもあります。

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3月某日、宮原支所にて撮影。いずれ京都鉄道博物館に展示されるのでしょうか。

ご存じのように、引退間近のトワイライトのチケットをめぐっては熾烈な競争がありましたが、最終列車の直前、10日、11日は天候不良のため連続して運休となりました。

この日のチケットをお持ちの方には大変残念なことで同情いたしますが、ダイナープレヤデスのクルーたちもまた不運に打ちひしがれていたといいます。10日に運休したことで、乗務シフトを変更せざるを得ず、そうなると最終列車に乗務するクルーも変わってくるからです。

このあたりの様子は本書にも描かれていて、クルーの心情いかばかりか、同情の念を禁じ得ません。が、11日も運休になったことで事態はまたも急変します……なかなかドラマチックな展開ですよね。

運休によって影響を受けるのはクルーのシフトだけではありません。食材の手配も大変です。二日連続運休ということは、大阪駅で食材を搬入する時間がないわけですから、大変な事態であることは十分おわかりいただけるかと思います。

その時、ダイナープレヤデスのクルーたちはどんな行動をとったのか、気になるところだと思いますが、詳細はぜひ本書でご覧ください。きっと総料理長の大胆な采配に驚くとともに、喝采を送りたくなることと思います。

気まぐれ駅弁紹介(10) 銀だら照り焼き寿司

昨年同様、今年も気まぐれに駅弁を紹介します。

最初は、先日東京からの帰りに食した、越前田村屋さん謹製「銀だら照り焼き寿司」、1100円也。例によって、東京駅の「駅弁屋 祭」で購入しました。

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この日はいつもより早めに立ち寄ったので、品数が豊富で大いに迷いましたが、「越前田村屋」の文字を見つけたので、即購入しました。前にこのブログでご紹介した、越前田村屋さん謹製「福井名物 焼き鯖寿し」のことが頭をよぎったからです。

この焼き鯖寿しは本当に素晴らしくて、いまでも初めて食べたときの印象が忘れられないほどです。いい色に焼かれた肉厚の鯖が、煮椎茸、生姜とともに酢飯の上にドンと載っているだけなのですが、とても幸せな気分になれる駅弁でした。次に見かけたら絶対に買おうと思います。

その田村屋さんの駅弁ですから、まずハズレはないだろうと思って買ったのですが、私の思い込みに間違いはありませんでした。ほかの駅弁に比べると小さめですが、それを補って余りある美味しさです。

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形がくずれないように、また風味が逃げないように、丁寧にパックされています。

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いい具合に照りの入った銀だらが、まるで私に微笑みかけているようです。

銀だらの下には生姜が挟み込んであるのは焼き鯖寿しと同じですが、味わいはまったく違います。ほろほろだけれど存在感のある身が口のなかでさっと解けて、これまた幸せな気分にしてくれます。できれば日本酒を合わせたいものです。

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アップにするとこんな感じ。見るからに美味しそうでしょ。

越前田村屋さんの駅弁は通販でも買えます。私は買ったことがありませんが、ほかにも鯖のへしこ、小鯛の笹漬け、そして人気ナンバーワンの焼き鯖寿しも売っています。お取り寄せ大好きな人にはオススメです。

『「トワイライトエクスプレス」食堂車 ダイナープレヤデスの輝き』発売!

今年は『鉄道手帳』と同時に鉄道本の新刊をもう1冊出します。テーマは今春引退したばかりのトワイライトエクスプレスの食堂車、ダイナープレヤデスです。9月17日発売です。

トワイライトエクスプレス引退が報道発表されるや、これでもかと言わんばかりにトワイライトの特集号や別冊の類が出版されましたが(大いに活用させていただきました)、本書は少し視点を変えて、トワイライトエクスプレスを真の豪華特急ならしめた食堂車「ダイナープレヤデス」に焦点を当てたものです。

著者は『日本の鉄道ナンバーワン&オンリーワン』の著者、伊藤博康氏。氏自身の乗車経験はもとより、ダイナープレヤデスのクルー(食堂車乗務員)の皆さんへの取材をもとに、国内最高峰の食堂車の知られざる舞台裏とその最終列車の記録が描かれています。

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《内容紹介》
1989年のデビュー以来、大阪~札幌間を走り続け、圧倒的な人気を博した豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」。本書は、この列車の人気を四半世紀にわたって支えてきた食堂車「ダイナープレヤデス」の物語である。制約の多い空間にあって、フレンチのフルコースにこだわり、つねに最高級のサービスを提供しつづけてきた食堂車はどのように運営されていたのか。その知られざる舞台裏に踏み込み、食堂車クルーたちの奮闘を追う。

《目次》
はじめに 最高峰の食堂車ダイナープレヤデス
第1章 大阪駅発車まで
第2章 ランチタイム
第3章 車内設備と車内販売
第4章 食堂車の歴史
第5章 ディナーメニュー
第6章 ディナータイム
第7章 モーニング
第8章 復路は最終列車
第9章 対照的な上下列車
第10章 乗務終了
第11章 さらに進化するトワイライトエクスプレス
あとがき


列車内食堂という制約をものともせず、四半世紀にわたってフランス料理のフルコースを提供しつづけてきたダイナープレヤデス。列車内でフルコースを提供するというだけでも驚きですが、上下列車があるため満席時には1日112名分ものディナーを提供していたというのですから、本当に驚きます。

しかも食材や調理法はいっさい妥協せず、ホールマネージャー自らが「負ける気がしない」というほどのクオリティ。なかなか言えない台詞です(ちなみに、新メニュー開始の前に行われる試食会にはホールクルーのみなさんも参加されるそうです)。

もちろん料理だけではありません。サービスも一流です。揺れる車内、悪天候による立ち往生や運休、長距離列車に付きもののトラブルにも動ぜず、ひたすら楽しい思い出づくりのお手伝いをする姿勢――口で言うのは簡単ですが、実際にやり通すとなると、並大抵のことではありません。鉄道ファンのみならず、多くの人々の記憶に留めるべきものだと思うのです。

本書では料理の紹介は言うまでもなく、クルーの方々へのインタビューを通して、ダイナープレヤデスの魅力とその舞台裏を丹念に綴っています。本書を読んでいただければ、トワイライトエクスプレスは、つねに最善を求める料理長たちの優れた技術とあくなき向上心、国内最高峰の食堂車を預かるホール・クルーたちの心のこもった接客と矜恃によって支えられていたことが、おわかりいただけることと思います。

本書については、まだまだお話ししたいことがありますので、また本ブログで取り上げます。乞うご期待。

いよいよ明日発売! 『鉄道手帳[2016年版]』

7月に運行を再開したものの、その後、目の前の仕事に振り回され、更新のタイミングを逸してしまいました。申し訳ございません。

直前の更新が7月10日で、あれから2ヵ月も経ちましたが、今度こそ、運行を再開いたします。年末か年始ごろまでの期間限定の不定期更新になるかと思いますが、しばらくお付き合いくだされば幸いです。

さて、今回、満を持してご紹介するのは『鉄道手帳[2016年版]』です。明日17日から全国書店で発売します(地域や書店により多少ズレます)。

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この画像は、校了前のものなので、実際の手帳とは少し違います。お時間のある方は、どこがどう違うか、見比べてみてください。

《内容紹介》
2008年から毎年発行する鉄道情報満載のダイアリー。8年目となる今年も「主要長距離「高速」貨物列車牽引機関車一覧」など複数の新規資料を収録しました。もちろん「JR車両の形式記号・番号の読み方」や、貨物の運行路線・運用路線一覧などの定番資料も更新済み。国内全駅を網羅したカラー路線図も北陸新幹線開業など最新の状況に対応しています。毎年好評の各社イベント予定も掲載。これ1冊で、今年もどっぷり鉄道漬け。

《目次》
◆全国鉄軌道路線図[2015-2016]
◆年間カレンダー
◆月間スケジュール(イベント予定入り)
◆週間ダイアリー(見開き1週間)
◆資料
鉄道の種類/停車場、停留場の概念/日本の鉄道事業者・軌道経営者一覧/列車運行事業者と線路所有者が異なる区間一覧/JR列車の種類/JR車両の形式記号・番号の読み方/地方私鉄で活躍する大手私鉄・JRの中古車両一覧日本の鉄道遺産一覧/日本の動態保存蒸気機関車一覧/全国貨物列車運行路線一覧/JR貨物機関車運用区間一覧/主要長距離「高速」貨物列車牽引機関車一覧/昭和62年4月1日当時のJR機関車配置区所一覧



で、2015年版とどこが違うのか――今回もいろいろ手を加えていますが、まずは新たに収録した資料をご紹介します。

(1) 主要長距離「高速」貨物列車牽引機関車一覧

JR貨物の「高速」貨物列車のうち、本州と北海道および九州を結ぶ長距離列車83本を選び出し(定期列車と季節列車が対象)、『JR貨物時刻表 2015年版』の「機関車運用表」を基本資料に各列車の牽引機関車を探り出し、それぞれの運用を図示しました。これを見れば、機関車の運用が一目瞭然です。

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列車によっては途中で幾度となく機関車交換をくり返すものもあり、かつてのブルートレインを思い起こさせてくれます。日をまたいで長距離を走り続ける機関車たちの働きぶりを見ていると、「お疲れさま」と声をかけたくなるかもしれません。

(2) 日本の動態保存蒸気機関車一覧

タイトルどおりの内容で、国内の動態保存蒸気を網羅しました。「蒸気機関車の資料をいつか入れたい」と思っていたところ、2015年版アンケートでご年配の方から、「国内で乗れる蒸気機関車のリストを掲載してほしい」というお便りをいただきましたので、今回掲載した次第です。

資料作成は、特別に鉄道フォーラム代表の伊藤博康氏にお願いしました(弊社刊『日本の鉄道ナンバーワン&オンリーワン――日本一の鉄道をたずねる旅』の著者)。急なお願いでしたが、快く引き受けてくださいました。

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ふだんから全国の鉄道情報にアンテナを張っている伊藤氏の手に掛かれば、何ということはないだろうと思って頼んだのですが、そう簡単な作業でもなかったようで、ずいぶんお手間をおかけしました。ただ、その甲斐あって、当初予想以上に充実した資料になったといえます。

鉄道会社や博物館等の施設が保有・管理するものだけでなく、那珂川清流鉄道保存会さんのような有志によるものもあれば、ディズニーランドのウエスタン鉄道の蒸気機関車もあります。恥ずかしながら、私がまったく知らなかったものもあり、こんなにたくさんの蒸気機関車がいまだ走れる状態にあることに驚きました。

今回取り上げた動態保存機は全部で50両。一番古いものは1880(明治13)年製で、一番新しいものは2015年製。一年中運転しているものもあれば、特定の期間だけ走っているものもあります。この資料を手がかりに、全国各地の稀少な動態保存機をたずねてみてはいかがでしょうか。

(3) 昭和62年4月1日当時のJR機関車配置区所一覧

2015年版に「昭和52年3月31日当時の国鉄機関車基地一覧」という資料を掲載したところ、意外に好評でしたので、2016年版では国鉄の民営分割化時点の機関車配置区所をまとめてみました。2015年版資料と見比べると、機関車の削減や管理局の統廃合がよくわかると思います。

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初回にしては、けっこう書いてしまいましたが、変わったところはほかにもあります。いずれ本ブログでご紹介しますので、たまに覗いていただければ幸いです。