鉄道フォーラムで紹介! 鉄道書籍3冊

『京都鉄道博物館ガイド』に続き、鉄道フォーラムさんで弊社鉄道書籍3点を紹介していただきました。毎度ありがとうございます!

書影画像をクリックすると、鉄道フォーラムの掲示板に飛びます(「NEWS RELEASE:全般」掲示板。無料です)。

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山本志乃著『行商列車 〈カンカン部隊〉を追いかけて』→創元社書籍紹介ページ

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所澤秀樹著『鉄道史の仁義なき闘い――鉄道会社ガチンコ勝負列伝』→創元社書籍紹介ページ

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C・ウォルマー著『鉄道の歴史――鉄道誕生から磁気浮上式鉄道まで』→創元社書籍紹介ページ

手前味噌ながら、いずれも面白い本で、鉄道愛好家ならずとも、視野が広がる一冊ではないかと思います。『行商列車』と『鉄道史の仁義なき闘い』はすでに当ブログで紹介済みですが、いずれ機をみて再度取り上げるつもりです。

3冊目の『鉄道の歴史』は400頁の大著ですが、図版や写真が多く、テキストも比較的ゆったり組んでいるので、楽しく読み進めることができると思います。興味深いエピソードが盛りだくさんなので、いずれ当ブログで腰を据えて紹介する予定です。なお、本書には高速鉄道の先駆けとして新幹線が、新時代の高速鉄道として超伝導リニアが取り上げられています。

今日はとりあえずチラシだけ。

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A5判上製・400頁オールカラーですが、なんと2800円(税別)! 超お買い得です。

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ここには出ていませんが、路線図もたくさん出てくるので、少々地理が苦手でも大丈夫です。鉄道のあゆみは、近代以降の世界を語るうえで外せません。
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『鉄道史の仁義なき闘い――鉄道会社ガチンコ勝負列伝』

いよいよ明日、京都鉄道博物館がオープンします。それに合わせて、あわてて弊社の新刊『京都鉄道博物館ガイド』の情報を紹介してきましたが、ここらでひと息つきます。

  ●「京都博物館グッズ」プレゼントのご案内はこちら

今回は長らく紹介しそびれていた新刊、『鉄道史の仁義なき闘い』を取り上げます。

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●書名
鉄道史の仁義なき闘い――鉄道会社ガチンコ勝負列伝

●著者
所澤秀樹(しょざわ ひでき)氏

●内容
名阪間をめぐる官設鉄道と関西鉄道の運賃・サービス競争、阪神間で官設鉄道に正面から挑んだ阪神電気鉄道、その阪神と熾烈な抗争を繰り広げた阪神急行電鉄、「地下鉄の父」早川徳次と東京横浜電鉄の総帥・五島慶太との地下鉄争奪戦などなど、史上有名な数々の対決を取り上げ、日本の鉄道の来し方を振り返る。会社の存亡をかけた闘争はまさに「仁義なき闘い」であり、近代産業史の縮図ともいえ、一読巻を措く能わずの面白さがある。

●目次
第一戦 官設鉄道VS関西鉄道
名阪間の歴史的抗争/明治期の鉄道業界の事情/私設鉄道誕生の動き/私鉄創立ブームのなかで産声をあげた関西鉄道/小刻みに線路を延ばしていく関西鉄道/トドメの大阪延伸は他の私鉄の買収で/そして合戦の火蓋が切られる/弁当まで出してお客を獲得/九 歴史の彼方へと消え去った関西鉄道

第二戦 阪神電気鉄道VS阪神急行電鉄
蒸気鉄道に喧嘩を仕掛けた電車/明治中期に巻き起こった電車ブーム/阪神電気鉄道開業までの道程/阪神電車開業で蒼くなる官鉄勢/速度違反前提の出血大サービス/小林一三、颯爽見参!/徹底した「大衆志向」の小林商法/阪急神戸線開業前の阪神との確執/九 小林一三悲願の阪急神戸線開通/激化する阪神対阪急の抗争/あらゆる方面に及ぶ抗争劇/山の上でも縄張りを競う

第三戦 東京地下鉄道VS東京高速鉄道
〝地下鉄の父〟早川徳次/地下鉄建設計画実現に向けて/「東京地下鉄道株式会社」設立/ようやく叶った地下鉄の開業/東京地下鉄道躍進のとき/五島慶太と東京高速鉄道/東京地下鉄道と東京高速鉄道の対立/紛争の結末/それからの五島慶太


番外戦 駿豆鉄道(西武)VS箱根登山鉄道(小田急)
バスの乗り入れ問題で一悶着/芦ノ湖の駿豆独占を破った箱根観光船/〝ピストル堤〟こと堤康次郎/「乗り入れ運輸協定」破棄/遮断機で実力阻止/不発に終わる運輸省の調停/抗争の終結


●体裁/価格
四六判・216頁/1512円(税込)

先月出た本で、その時すぐにご紹介すべきでしたが、『京都鉄道博物館ガイド』の編集に忙しく、機を逸してしまいました。すみません。

日本の鉄道と諸外国のそれと比較するとき、もっとも大きな違いのひとつとして、鉄道会社の数と競合路線の存在が挙げられます。欧米でも複数の鉄道会社があるのは珍しくありませんが、日本のように、国有鉄道と私鉄がガチンコ勝負を繰り広げたり、競合路線をもつ私鉄同士が長きにわたって共存するというのは、珍しい現象ではないかと思います。

なぜ日本ではこんなにも私鉄が増えたのか、なぜ競合路線が淘汰されず、いまも共存しているのか――その理由は本書で確かめていただくとして、今回は本書の内容を少しだけつまみ食い。


◆西宮神社の戦い
阪神対阪急の抗争では、これまでにあげた運輸サービス面での切磋琢磨とは別次元の展開も見られた。

粗品合戦もそのひとつ。阪神は、往年の関西鉄道よろしく、車内で乗客にもれなくハンカチを配ったことがあった。もちろん、速い阪急に乗客が流れるのを防ぐためである。けれども、そのことを耳にした阪急は、急遽、車内でタオルを配り出す。阪神間の運賃は、たかだか40銭。これは、もう、採算度外視の意地の張り合いとしかいいようがない。

実際、戦前の阪神・阪急両社の対抗意識には、敗戦後の妙におとなしくなった我々日本人など理解の域を超えるがごとき、おどろおどろしい怨念めいた何かがあった。それを伝える有名な話として、次のようなものがある。

阪神本線の西宮停留場にほど近い西宮神社の十日戎(1月10日)でのこと。阪急も西宮北口停留場と夙川停留場との間に西宮戎臨時停留場を設け、怒濤の如く押し寄せる何万人もの参拝客の一部を自社線で輸送しようと企てた。「戎さんは阪急で」と大宣伝したのである。

が、これは阪神にしてみれば、乗客の一部を奪われることではないか。けしからぬ話となろう。そこで阪神は、当時、この地域で電力供給事業を手掛けていたのをいいことに(戦前の私鉄は沿線地域への電力供給を事業の一つとしていた会社が多かった)、1月9日の宵戎、西宮戎臨時停留場から西宮神社への参道の街路灯を、すべて消してしまったのである。なんたる大胆不敵な営業妨害であろうか。

「戎さんは阪急で」の宣伝に誘われて、やって来た参拝客もいい迷惑だが、阪急もまさか、そこまでやられるとは思ってもみなかったに違いない。小林一三の怒り狂った顔が眼に浮かぶ。(本書pp.127-128より)

これは阪急VS阪神のほんの一部に過ぎません。そして本書には、阪急、阪神にかぎらず、競合・対立・協定・破談・合併・買収の歴史がふんだんに盛り込まれています。ぜひ手にとってお確かめ願います。

鉄道フォーラムさんで紹介していただきました!

日本最大の有料鉄道趣味サイト「鉄道フォーラム」さんで、弊社新刊『京都鉄道博物館ガイド』を紹介していただきました。どうもありがとうございます。

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A5判・168頁/税込1296円。重版決まりました!
なお、プレゼント応募方法はこちら「京都鉄道博物館グッズ」プレゼントのご案内

有料と書きましたが、じつは会員でなくても閲覧できるページがあります(会員になると、最新情報から過去の情報まで、ありとあらゆる情報が検索・閲覧できます)。無料ページでもかなりの情報を収集できるので、試しに覗いてみてください。

●鉄道フォーラム掲示板(無料)
※文字をクリックすると、『京都鉄道博物館ガイド』の紹介ページに飛びます。

ちなみに、鉄道フォーラム代表の伊藤博康氏には以下の著作があります。

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左側の本、『「トワイライトエクスプレス」食堂車 ダイナープレヤデスの輝き――栄光の軌跡と最終列車の記録』は、四半世紀にわたってトワイライトエクスプレスを豪華寝台特急ならしめた、「ダイナープレヤデス」の物語です。乗客と接するホールクルーはもとより、厨房や仕込み(下ごしらえ)にまで取材し、いままで語られることのなかった舞台裏を丁寧に紹介しています。

また、最終列車の記録としても貴重な本で、非常にドラマチックな展開があったことを知ることができます。華やかに見えたラストランに至るまでにどんなドラマがあったのか、思いがけない事態にクルーたちはどう対応したのか――ぜひ、本書でお確かめください。

ご存じのように、京都鉄道博物館にはトワイライトエクスプレスに使われた車両が展示されています。トワイライトプラザにはEF81形103号機、食堂車スシ24 1、A寝台個室寝台車スロネフ25 501が、引込線にはサロンカー オハ25 551と電源車カニ24 12があります。引込線の車両は適宜入れ換えられるとのことですから、名列車を間近で見学するなら、お早めに。

なお、京都鉄道博物館ミュージアムショップでも販売予定です。『京都鉄道博物館ガイド』と合わせてお買い上げくだされば幸いです!

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引込線に留置されているサロンカー、オハ25 551

『京都鉄道博物館ガイド』 重版決まりました!

数日前に発売したところですが、受注状況好調につき、重版(増刷)が決まりました!

すでにお買い上げくださった皆様、また本書を押し出してくださった書店の皆様、どうもありがとうございます!

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京都鉄道博物館の開業は4月29日(金)、9:00です。開業初日は混雑が予想されますが、開館時間に並んでいれば、まず入れるはずです。

ご都合のつく方は、交通科学博物館と梅小路蒸気機関車館の伝統を受け継ぎ、国内最大級の鉄道ミュージアムに生まれ変わった京都鉄道博物館に行きましょう! きっと記念すべき日になります。

ちなみに本書は、館内ミュージアムショップでも販売されています!(追加注文をいただきました)

「京都鉄道博物館グッズ」プレゼントのご案内

今回は、『京都鉄道博物館ガイド』をご購入くださった方(とこれからご購入くださる予定の方)へのお知らせです。

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標題にありますように、本書をご購入くださった方に、抽選で京都鉄道博物館グッズをプレゼントいたします。「えっ、何それ?」という方は、本書カバーの袖部分と挟み込みの応募はがきをご確認ください。

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そこにも書いてありますように、京都鉄道博物館(正確にはJR西日本広報部京都鉄道博物館開業準備室のF課長)のご厚意により、京都鉄道博物館の開業と本書刊行を記念して、読者のみなさまに同館の公式ノベルティグッズをプレゼントすることになりました!

賞品数は限られていますが、非売品につき、ほかでは入手困難なものばかりです。ふるってご応募ください!

なお、本書に応募はがきが挟まれていない場合は(輸送その他の理由で落ちているかもしれません)、官製はがき等に応募券を貼り付けて(切手代はご負担願います)、必要事項をお書き添えのうえご投函ください。応募はがきでも、官製はがきでも、当選率は変わりませんので、ご安心を。

◆プレゼント内容
A賞 オリジナル貨車セット
    (Nゲージ。博物館ロゴ、公式キャラクター入り貨車2両)=1名
B賞 開業記念ボックス入りチョロQセット1
    (500系521形1号車、クハネ581形35号車、クハ489形1号車)=1名
C賞 開業記念ボックス入りチョロQセット2
    (EF66形35号機、DD51形756号機)=1名
D賞 コンセプトブック(第5版第1刷)+クリアファイル=5名
E賞 山陰線ダイヤグラム入り方眼ノート+クリアファイル=4名
F賞 開業記念オリジナルカレンダー(2016年4月はじまり)=5名

◆応募方法
①応募はがき表面の枠内に、お届け先等(お名前、郵便番号、住所、電話番号は必須事項)をご記入ください。

②本書カバー袖部分にある応募券をはがきに貼り付け、希望の賞品(A~F)をご記入のうえ、ご投函ください。

③官製はがき等で応募される場合は、上記①②の事項(と、できれば本書へのご意見・ご感想)をお書き添えのうえ、ご投函ください(応募券を貼り忘れませんように)。

締切は、2016年6月30日(当日消印有効)です。

※当選発表は発送をもって代えさせていただきます(7月発送)。
※記載事項に不備がある場合は当選除外とさせていただきます。ご注意ください。
※応募券は郵送中に剝がれないようにしっかりと貼り付けてください(応募券がないものは無効になります)。




さて、お待たせしました。続いてプレゼントをご紹介します。

【A賞】 オリジナル貨車セット=1名様
     (Nゲージ。博物館ロゴ、公式キャラクター入り貨車2両)


鉄道模型をやらない人にはアレですが、これは激レアのはず(箱の裏にちゃんと「非売品」と書いてあります)。ババンと出したいところですが、残念ながら1名様のみ。

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京都鉄道博物館のロゴ入りコンテナ(左)と、本館2階にあるコンテナ(「ニヤク」の語呂合わせ)
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京都鉄道博物館 公式メインキャラクター「ウメテツ」のイラスト入り

【B賞】 開業記念ボックス入りチョロQセット1=1名様
     (500系521形1号車、クハネ581形35号車、クハ489形1号車)


これも1名様限定。F課長によると、チョロQそのものは館内のミュージアムショップでも販売されるそうですが、開業記念ボックス入りではないとのこと(変わるかもしれませんが)。そういう意味ではレア。

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暗く写ってしまいましたが、箱はピカピカ。開ける時に箱が傷まないように「耳」が付いているのは、さすが。
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箱を開けると、諸元が載っています。このために、わざわざフラップ部分を1/3と2/3の非対称にしたのでしょう。さすが。
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本館エントランスに並ぶ3両のセット。この3両が並ぶことに意味がある、と言われているようです。

【C賞】 開業記念ボックス入りチョロQセット2
    (EF66形35号機、DD51形756号機)=1名


もうひとつのチョロQセット。これも、チョロQそのものは館内ミュージアムショップで販売されるようですが、外箱入りは非売品とのこと。

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指輪かネクタイピンでも入っていそうな箱です。
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箱を開けるとこんな感じ。無駄がありませんね。モノを作るサイドの者として感心します。
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本館奥に嵩上げ展示されているEF66形35号機と、DD51形756号機のセットです。

【D賞】 コンセプトブック(第5版第1刷)+クリアファイル=5名

このコンセプトブックは、開業に先立って報道関係者等に配布されたもので、一般の方はなかなか目にする機会がないはずです。博物館の概要、各施設・車両の説明がまとめられていて、開業前のオフィシャルブックといえそうです。何度か改訂が加えられていて、これはその最終版です。

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コンセプトブックの大きさはA4サイズ。全46ページ、オールカラー。クリアファイルも非売品。
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「SLスチーム号」の紹介ページ。いかにもプレス・リリースでしょ。
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書籍でいうところの奥付。「第5版・第1刷」とあります。これは貴重な品です。

【E賞】 山陰線ダイヤグラム入り方眼ノート+クリアファイル=4名

これも組み合わせ賞品です。方眼ノートはダイヤグラム入りで、メモ帳にちょうどいい大きさ。でも、使うのがもったいないかも(私なら使いますが)。

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ポスターのクリアファイルと方眼ノート。いずれも非売品。
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方眼ノートを拡大。水色表紙とピンク表紙があります。

【F賞】 開業記念オリジナルカレンダー(2016年4月はじまり)=5名

ほかの賞品同様、7月の発送になります。「もらった時に、3ヵ月終わってるやん!」という人は応募しないでください。あくまでも開業記念品のひとつです。もちろん非売品。

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2ヵ月めくりの鉄道をモチーフにした横長のカレンダー(左右の定規は丸まってしまうのを防ぐために置いています)。撮影はレイルマンフォトオフィス代表の山﨑友也氏。フツーの鉄道カレンダーではありません(意味深)。


説明は以上です。くり返しになりますが、締切は2016年6月30日(当日消印有効)。はがきに応募券を貼付のうえ、必要事項を書き添えてご投函ください。

7月の発送になりますが、当たった方には間違いなくお送りします。賞品が届いた方は、ツイッターとかFacebookとか、インスタグラムとか、何でもけっこうですので、「当たったよ!」と表明してくだされば幸いです。みなさまのご応募をお待ちしています。

『京都鉄道博物館ガイド』の見どころ その1

今日は出来たてホヤホヤの新刊、『京都鉄道博物館ガイド』をご紹介します。まずは概要から。

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●書名
保存車両が語る日本の鉄道史
京都鉄道博物館ガイド 付 JR・関西の鉄道ミュージアム案内

●著者
来住憲司(きし けんじ)氏

●内容
SLから新幹線まで53両を擁し、日本屈指の規模を誇る「京都鉄道博物館」をまるごと解説。保存車両の諸元・経歴や展示物の見どころを紹介するとともに、車両を通して明治から平成まで、日本の鉄道発達史を振り返る。京都鉄道博物館のほか、ぜひとも訪問したいJR・関西の鉄道ミュージアムも案内。巻末資料編に交通科学博物館、梅小路蒸気機関車の来歴と、初心者向けの鉄道用語も収録。博物館見学が10倍面白くなる必携の1冊!

●体裁/価格
A5判・168頁/1296円(税込)

●発売
2016年4月25日頃(地域や書店によって多少前後します)

目次も載せたいところですが、かなりの字数になりますので割愛します。弊社HPでご確認くだされば幸いです。

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私が担当する本にしてはめずらしく、目次もカラー。デザイナーも気合いが入っています

本書は4部構成になっていまして、第1部では、京都鉄道博物館が擁する53両の保存車両(と休憩所のオハフ50形1両)すべてについて解説しています。

解説の順番は、博物館の展示順ではなく、車両の登場順にしました。明治から平成までの各時代の車両が揃っていることを活かし、保存車両から日本の鉄道史を辿れるようにしたかったのです。本書タイトルに「保存車両が語る日本の鉄道史」というサブタイトルが付いているのは、この構成のためです。

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右側トビラのキャラクターは、京都鉄道博物館の公式キャラクター「ウメテツ」と「えすまる」

さて、個々の車両の解説ですが、一部の例外を除いて、1車両につき1ページをとっています。メインの写真はもちろんオールカラーで、サイズはL判よりやや小さい程度。車両によって異なりますが、これに加えて車内や現役当時の走行シーンなど、サブの写真も掲載しています。

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テキスト解説も車両によって若干構成が変わりますが、おおよそ次のような流れです。まずその形式が登場した背景や特徴が述べられます。これには、技術的にはどういう特徴があるのか、おもな用途は何だったのか、どの線区に投入されたのか、ということも含まれます。

続いて保存車両そのものの履歴を紹介します。どの工場で新製され、どこに配置され、いつ廃車になったのか、あるいは動態保存機になったのかなどなど、紙幅のゆするかぎり情報を詰め込んでいて、形式登場から京都鉄道博物館に至るまでのヒストリーがつかめるようになっています。

この種の本に付き物の「諸元」は、これも車両種別によって記載項目が変わりますが、形式、軸配置、歯数比、動力伝達方式、1時間定格出力、動輪径、全長、重量、最高速度、製造会社、製造年、稼働期間(当該形式が廃車されるまで)、使用線区、使用列車、特記事項(鉄道記念物とか)を簡潔にまとめています。

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第1章から第7章までが保存車両の解説で、第8章では車両以外の見どころを紹介しています。国の重要文化財でもある扇形車庫や転車台、動態保存機の検修が行われるSL検修庫・SL第2検修庫、幅30メートル、奥行10メートルを誇る鉄道模型ジオラマ、そして本格的仕様の運転シミュレータ、鉄道運行や安全のしくみがわかる展示、スカイテラスなど、車両以外にも本当にたくさんの見どころがあります。

また、館内の至るところにちょっとした工夫が施されていて、それも見どころのひとつです。たとえば、本館1階、2階から外周をはしる3階通路が見えます。この通路には横長の窓がずらっと並んでいて、館内を俯瞰できるのですが(この眺めも素晴らしい)、この窓の外側下部にはブルーラインが引かれ、新幹線のサイドビューのようになっています。

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以上が第1部の構成です。第2部以降については、また別の記事でご紹介します。

なお、本書は本日出荷の予定ですが、事前受注が順調に推移したため、弊社内在庫がやや少なくなっています。市場にはかなりの数を送り込むので(京都鉄道博物館でも販売されます)、すぐになくなることはないと思いますが、お買い忘れのないよう、今のうちから予約をしていただければ幸いです。

ブログ再開します!

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。最後の更新が昨年の12月15日ですから、4ヵ月ぶりになります。

もともと『鉄道手帳』の販売期間に合わせて不定期に更新するという、いわば季節列車のようなブログなのですが、それにしてもちょっと空きすぎました。

じつはこの間、あれやこれやとご紹介したいことがたくさんありました。新刊の紹介も滞りましたし、書評掲載のお知らせも溜まっています。

けれども目先の仕事に忙しく、やらねばならぬと思いつつも、ついつい後まわしにしてしまいました。空白期にこのブログを訪れてくださった皆様、申し訳ありません。

さて、4月も半ばを過ぎ、その目先の仕事もようやく終わりましたので、いまさらながらではありますが、更新を再開します。が、久しぶりなので、ちょっと小芝居をさせてください。



【場面35 午後9時30分 応接間】

――ソファに腰掛けた男が若い男に紅茶を頼んでいる。ほかに数人の男女が
談笑している。

えっ!? 「目先の仕事とは何か」ですと?《少し驚いたように、客に顔を向ける》

いい質問です《キリッ! ソファから立ちあがる》

――離れたところにいた男女が談笑をやめ、男のほうを向く。

それこそが、私を数ヵ月のあいだ悩ませ、ブログ更新から遠ざけた原因であり、
今回、ブログを更新する理由だからです《人差し指を立てて、客を見つめたあと、歩き出す》

――客たちは呆気にとられて、男の姿を追う。

過去何度も修羅場をくぐり抜けてきましたが、この仕事ほど私を追い詰め、
私の寿命を縮めたものはありません《立ち止まり、目を閉じて胸に手を当てる》

ん!? 「それは大袈裟だろう、段取りが悪かったからだろう」とおっしゃいますか?
《鋭い一瞥を送る》

たしかにそれは否定できません《目を伏せて、うつむく》
しかし、それだけではありません《顔を上げ、一人の客を見つめる》

今回は如何ともしがたい要素がありました《やや顎を突き出して、空を見つめる》

スケジュール絶対厳守にもかかわらず、とある理由で取材状況が整わず、
にっちもさっちも行かない場面が何度もありました《ふたたび歩き出す》。

いや、正確に言えば、この仕事に着手した時点では、もう少し猶予がありました
《わずかな瞬間だが、苛立たしげな表情を見せる》

――男女の客が顔を見合わせる。

が、別の理由で前倒ししなければなりませんでした《立ち止まって目を伏せる》
ま、これはツマラナイ理由なので、いまは語りますまい《ふたたび歩き出す》

天は乗り越えられる試練しか与えないと言われます《手を後ろに組んで、客のほうを見る》

――客たちはキョトンとしている。

私もそれを信じて、投げ出したくなるのをこらえて前に進みましたが、デッドラインが
近づいてくると、なかなか平静でいられるものではありません。将来に起こりうる悲劇が
脳裡をよぎり――絶望的な気分に陥ることさえ、ありました《立ち止まり、遠くを見る》。

――沈黙の空気が流れる。

《何かに気づいたように、額に手のひらを置く》 いや、失礼しました。私としたことが
お恥ずかしい《客に向き直り、頭を下げる》

――客たちはぎこちない笑いを浮かべ、小さく頷く。

《笑顔を浮かべ》苦労自慢はいけませんな。どうも、年をとるにつれ、愚痴っぽくなって
いるようです。今日みなさんにお集まりいただいたのは、愚痴を聞いていただくためでは
ありません。その成果を披露するためです《顔をやや紅潮させて歩き出す》

ここでみなさんにその成果をご紹介せずして、この仕事は終わったことになりません
《目を輝かせ、口の端を上げる》。

――若い男がティーセットをワゴンで運んでくる。

ふむ、紅茶の準備ができたようですな。では、本題に入ることにしましょう。
《最初に座っていたソファに腰を落とし、両手の指を付き合わせ、構えをつくる》



久しぶりの更新で、ちょっと遊ぶつもりが、悪い癖で、駄文を書き連ねてしまいました。すみません。なお、一部を除き、フィクションです。

本題に入る前に、もう少しだけ寄り道させてください。空白期に刊行した鉄道書籍の紹介です。後まわしにすると、また忘れてしまいますので……。

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所澤秀樹著『鉄道史の仁義なき闘い――鉄道会社ガチンコ勝負列伝』(3月20日刊)

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C・ウォルマー著『鉄道の歴史――鉄道誕生から磁気浮上式鉄道まで』(4月10日刊)

この2冊は近いうちに本ブログで取り上げます。今日ご紹介するのはこちらです。これが数ヵ月のあいだ、私を悩ませ、私(と著者の)寿命を縮めたであろう本です。

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来住憲司著『保存車両が語る日本の鉄道史 京都鉄道博物館ガイド 付 JR・関西の鉄道ミュージアム案内』(4月25日頃発売)

書名のとおり、京都鉄道博物館をまるっと解説する本です。

京都鉄道博物館については、すでにさまざまなプロモーションが行われているので、ご存じの方も多いでしょうが(その力の入れ様には本当に驚かされます)、簡単にまとめるとこんな感じです。

・交通科学博物館(大阪弁天町、2014年4月閉館)と梅小路蒸気機関車館(2015年7月閉館)の伝統を受け継ぐ、日本最大級の鉄道ミュージアム。

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・施設は、3階建て本館、プロムナード、トワイライトプラザ、梅小路蒸気機関車庫(扇形車庫)、SL第2検修庫、旧二条駅舎からなり、延べ床面積は3万㎡以上、甲子園球場0.8個分に相当します。

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本館に入ったところで出迎えてくれる500系、583系、489系

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優等列車のトレインマーク。全部で18個展示

「甲子園球場0.8個分じゃ、そんなに大きくないんじゃないの?」というツッコミがありそうですが(私もいま計算してみて、一瞬そう思いました)、よく単位として使われる甲子園球場の面積(関西以外では東京ドームでしょうが)は、グラウンド、スタンドその他の施設の面積も含むものなので、かなり広いのです。

実際、京都鉄道博物館の展示を全部見て回ると、運動不足気味の人は疲れます(というか、私が疲れました)。エスカレーターやエレベーターもありますが、なにせ保存車両、展示物が多いので、おのずとたくさん歩くことになります。私は内覧会に革靴で行きましたが、底が薄くて硬い靴だと確実に足にきます。ある程度クッション性のあるスニーカーがおすすめです。

話を戻します。

・保存車両は全53両(休憩所のオハフ50形1両は含まず)。明治・大正・昭和・平成の鉄道シーンを象徴する車両ばかりが勢揃い。
蒸気機関車:23両(うち動態保存8両、静態保存15両。SLスチーム号は乗車可)
  電気機関車:5両
  ディーゼル機関車:2両
  新幹線電車:6両
  電車:5両
  気動車:1両
  客車:9両
  貨車:2両
 ※なお、本館南側にある引込線に留置されている2両は適宜入れ換えられる。

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先日、国の重要文化財に指定されたばかりの233号機。官設鉄道がはじめて購入した国内民間会社製機関車

・体験型展示が充実。運転シミュレーターをはじめ、「見る、さわる、体験する」を重視した展示が多い。鉄道運行や安全のしくみが総合的に学べるようになっていて、解説もかなり丁寧。

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準鉄道記念物の回転変流機

・鉄道ジオラマは幅30メートル、奥行10メートル。車両はHOゲージ、ストラクチャーはNゲージ仕様で、列車の走行シーンが存分に楽しめる。

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左手のスクリーンには、四季折々のイメージ映像が映し出されるしくみ。運転時間は20分

・屋上のスカイテラスからは、東海道本線、山陰本線、東海道本線を往来する列車がよく見える。世界遺産・東寺の五重塔や京都タワー、京都の山々を借景とする格好のトレインビューポイント。

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すれ違う新幹線を撮影することも可能

で、そろそろ本の紹介に移りたいのですが、かなり長くなってしまいましたので、ここでいったん区切ります。また明日。
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