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『全国駅名事典』の特徴(2)-2 徹底した公文書主義

【前回のつづきです】

では、駅名研究での一次資料は何かというと、『鉄道省文書』や『鉄道公報』、『官報』、鉄道統計などがそれに相当します。

いずれも国の公式記録であり、とりわけ『鉄道省文書』は、免許の申請、免許状の下付など開業の経緯が記録されたものなので、第一級の資料です。これなら間違いありません(たぶん)。

というわけで、本書の執筆者にしてガチガチの原理主義者である星野氏は、本書の前身となる私的研究においても、また本書を編纂する過程においても、安易に二次文献を孫引きすることなく、可能なかぎり一次資料にあたって調査をされました。

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本書の前身ともいえる、星野氏の私家版『私鉄駅名変遷一覧』(東日本編、西日本編)

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石野哲氏編の「駅名変遷事典」(JTB、1993年)のレイアウトをアレンジ、調べ上げたデータをワープロ専用機に入力したもの。あまりの細かさに頭がクラクラしそう

星野氏の原理主義者ぶりは徹底していて、編集作業中もたびたび国会図書館や公文書館で見つけた資料のコピーをもとに、二次文献の間違いを次々に明らかにしてくれました。

しかも、現在までの経緯もきちんと調べ上げていますから、その資料がどこでどう間違ったか、何と取り違えたかまでわかるのです。本当におそれいりました(何度勘弁してくださいと言いそうになったことか)。

実際には一次資料が残っていない(見つかっていない、見つけられなかった)場合もありますし、一次資料があってもそれを引用する過程で凡ミスが絶対にないとは言えません。

が、その資料調査のやり方を聞くかぎりでは、本書の信頼性はきわめて高いと言ってよいと思います。

なお、念のため申し添えますと、いままでの事典が公文書に基づいていなかったというわけではありません。

国鉄・JRの停車場研究の金字塔といえる『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』(JTB、1998年、絶版)は、一次資料に基づいて各停車場の変遷(開業、廃止、改称など)を含め、逐一典拠を挙げて説明しています。

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どえらい本です。ちなみに発売時の価格は12,000円(税抜)!

が、残念ながら私鉄や公営鉄道に関する情報が含まれていません。現時点で、すべての停車場情報を収録しているのは本書だけで、手前味噌で恐縮ながら、その点だけでも本書を出す意味があったと考えています(もちろん、精魂込めて作っております)。

またしても前口上が長くなってしまいました。毎度すみません。

明日から三連休という方も多いと思います。ちょうどクリスマス・シーズンですし、自分へのご褒美、はたまた鉄道好きのご友人へのプレゼントとして、本書をご検討くだされば幸いです m(_ _)m
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