FC2ブログ

『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』刊行しました!

佐伯勇をご存じでしょうか。近鉄ファンでない方や、昭和の鉄道史に詳しくない方にはピンと来ないかもしれません。

書名に「近鉄中興の祖」とあるように、近鉄初の生え抜き社長として、ビスタカーの運行、名阪直通特急の実現、沿線開発、旅行業の拡大など、戦後近鉄の黄金時代を築いた、いまふうに言うならば「レジェンド」そのものです。

9784422240978_convert_20190129110340.jpg
神崎宣武著『近鉄中興の祖 佐伯勇の生涯』(2019年1月18日発売)

じつはこの本、まったくの新刊ではありません。1992年に河出書房さんから『経営の風土学 佐伯勇の生涯』として刊行されたものに、一部手を入れて復刊したものです。ですから、一度は読んだことがあるという方もいらっしゃるでしょう。

四半世紀以上前の本を、どうしていまごろ復刊するのか――復刊の承諾を得るにあたり、近鉄広報部や河出書房の方、そして佐伯家現当主からも尋ねられました。

すでに一定の需要に応えたであろう本を、佐伯勇を知る人が少なくなったこの時代になぜ、という当然の疑問です。

その時どのようにお答えしたのかよく覚えていませんが、これといった需要予測や確信はなく、「後世に読み継がれるべき良い本だからです」というようなことを申し上げたと思います。

よくそんな理由で出したものだと言われそうですが、本書にはそれだけの魅力があります。

旧版と私との出会いは、なかば偶然です。古書店に取り置きしてもらった本を取りに行った時、ついでに棚を眺めていたら、本書旧版が目に入りました。

こういう本があることは文献リストで知っていましたが、実物を見るのは初めてです。迷わず購入し、目的の本よりも先に読みきりました(そして最初に探していた本は、知り合いの先生に差し上げました)。

著者は神崎宣武先生。民俗学の泰斗にして、名文家です。物語は大阪ミナミの料亭の一室から始まるのですが、書き出しからして出色で、部屋に佇む女将の姿がまざまざと浮かび上がってきました。名作の予感です。

……いけません。すでに長くなっていますが、この調子だとまだまだ続きそうです。今日はここまでにして、本書の内容については日をあらためてお伝えします。
スポンサーサイト



トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する