鉄道のしかけ絵本

今日は最近手に入れた面白い絵本を紹介します。『伝説の旅 列車の歴史――世界中で有名な列車や鉄道のお話』(監修:マイケル・R. ベイリー博士、文:フィリップ・スティール、大日本絵画、2011年12月)という本です。

内容はだいたい書名のとおりですが、鉄道の歴史をスティーブンソンのロケット号から説き起こし、開拓時代、地下鉄の誕生、登山鉄道、貨物列車、オリエント急行という具合に鉄道のハイライトを紹介し、ディーゼル機関車・電車の登場、高速鉄道の発達で締めくくられています。表紙はこんな感じ。

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写真ではわからないと思いますが、書名が載っているプレート部分は厚紙をあと貼りされており、プレートそのものにも「空押し」が施されているので、なかなか立体感があります。書店でこの本が平積みされていたら、かなりのインパクトがあると思います。見返しにはマラード号が大きく描かれています。こういう仕様ってお金がかかるんですよね。いいなぁ。

中を見てみましょう。しかけ絵本なので頁数は30頁と少ないのですが、各頁にギミックがあるのがこの本のいいところ。昨今流行りの「飛びだす絵本」ではありませんが、絵が美しく、文字数もそこそこなので、大人の鑑賞にも十分耐える本だと思います。たとえば8頁、9頁はこんな感じ[注1]。

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一見すると、何のしかけもありません。が、よく見ると、左頁の小口側(本の外側)につまめる部分があって「ひく」と書かれています。これを引っ張りだすと……(ぐぐーっと引っ張る)

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おおっ、客車の前に炭水車と運転室が出てきました。絵の上にも解説があります。判型がA4判ですから、なかなか見応えがあります。が、これで終わりのはずはありません。運転室があるということは、その先もあるはず。よく見ると、まだ何か引き出せそうです。(ぐぐーっと引っ張る)

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やはり出てきました。炭水車の前に機関車が出てきました。セントラル・パシフィック鉄道のNo.60機関車、ジュピター号とあります。イラストには引き出し線があり、部品の名称やちょっとした解説があります。さらに、あとさきになりますが、右頁をご覧ください。客車の側壁が上にめくれて、客車のなかを見ることができます。ここにも引き出し線があり、車内や開拓時代の人びとについての解説があります。素晴らしい! 子どもにだけ読ませるのはもったいない本です。

本の副題に「世界中で有名な列車……」とありますから、日本の鉄道も出ています。高速鉄道に新幹線700系と超電導リニアMLX01が登場します。ま、これはお約束ですね。

ちなみにお値段は税込2835円。オールカラーで各頁にしかけがあるのですから、これは安いと思います。鉄道好きのお子様へのクリスマス・プレゼントにぴったりではないでしょうか。もちろん、私のように自分用にもおすすめです。



[注1]しかけ絵本の中身を見せるのは、まだ読んでいない人の興をそぐことにもなりかねず、やや気がひけるのですが、良い本なので思い切って紹介してみました。大日本絵画さん、おゆるしください。
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