大阪市営地下鉄の秀逸な広告

先日、列車風を話題にした際、大阪市営地下鉄に傑作ポスターがあると書きました。いまはもう掲出されていないのですが、朧気な記憶を頼りにネット検索してみたら、すぐに出てきました。これです。

コピー+~+osaka3_convert_20131016125314
大阪市営地下鉄利用促進PRポスター/交通局レトロ劇場その3「かけこみ乗車はおやめください」

まず目を奪われるのはレトロなタッチで描かれた女性駅員と乗り遅れた中年男性、味わいのある映画タイトルですが、ほかの部分もなかなか凝っています。画像クリックで拡大して見ることができるでしょうが、見づらいという人のために以下にテキストの一部を抽出しましょう。

 閉じゆく扉にかけこむことが
 過ちだったのか・・・

 息を切らすワタシを
 乗客が冷たい視線で
 ただ見つめていた・・・

昔の映画のポスターにありそうな言い回しですよね。膝を落とした男性の下には「おはずかC」と反省する男性のイラストがあります。そういえばありましたよね、こういう表記のしかた。

笑いどころはまだあります。監督は「辛坊駆」、脚本は「真奈マモル」。どなたが制作されたのか知りませんが、これを思いついた時は嬉しかったでしょうね。マモルとカタカナ表記にするのが、いかにも昭和だと思いませんか。

主演は「橋 瑠奈」。主題歌も歌ったという設定らしく「歌:瑠奈のかけこマンボ」とあります。昭和の香りがぷんぷんします(ちなみにこの系統で言うと、私は橋幸夫の「恋のメキシカン・ロック」がお気に入りです。たまにカラオケで歌うのですが、残念なことに誰も知りません。いい曲なのに)。タイトル横に4色の字で「総天然色」と書かれているのも、基本といえば基本ですが「技あり」だと思います。

で、肝心の交通局からのメッセージは隅のほうに置かれています。「かけこみ乗車はたいへん危険です。また、列車の遅れの原因ともなり、……」と至極もっともなことが書いてあるのですが、とても小さな字です。「なんやコレ」と思わせるデザインで目をひいておいて、「ひと目見れば、だいたいわかるでしょう?」と言わんばかり。あっぱれ!

このポスターが初めて掲出されたのは、平成21年のことのようですが、弊社最寄り駅の本町駅にはつい最近まで貼られていました。評判が良かったのか、駅員さんが気に入っていたのかは知りませんが、なかなかの長寿ですよね。参考までに、同シリーズのポスターの標語と映画タイトルを挙げておきます。

「座席をつめてお座りください」
 ――ゆずりあい一直線

「環境にやさしい電車・バスをご利用ください」
 ――車を降りたエコ大将

「かけこみ乗車はおやめください」
 ――禁じられたかけこみ

「便利なカード乗車券をご利用ください」
 ――大阪一の乗り継ぎ名人

「お忘れ物にご注意を」
 ――忘れないで

「市バスの時刻表は交通局ホームページでご覧いただけます」
 ――あゝ青春の時刻表

「バスの接近情報はホームページで!」
 ――恋のバス急接近

「『市営交通のご案内』をご活用ください!」
 ――俺は持ってるぜ

「車内での携帯電話のご利用については、マナーをお守りください。」
 ――ちょいと待っておくんなせぇ

「環境にやさしいハイブリッドバスの導入にも努めています。」
 ――帰ってきたエコ大将

「整列乗車にご協力ください」
 ――並んで行進曲

どれもよく考えてありますね。いまもどこかに貼られているかもしれませんが、手っ取り早くご覧になりたい方は、以下のページをご覧ください。大阪の遊び心が楽しめますよ。

大阪市交通局ポスターギャラリー
スポンサーサイト

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する