君は「カーレーター」を知っているか?

昨日に引き続き2014年版手帳の見どころをご紹介しようと思っていましたが、立て続けに説明するのも野暮な気がするので、今日は別の話題で。

みなさんは「カーレーター」をご存じでしょうか。日本で唯一、いやおそらく世界で唯一、須磨浦山上遊園(須磨浦公園)にだけある一風変わった乗り物です。鉄道でも、軌道でも、索道でもなく、本ブログのテーマからは外れますが、あの乗車感覚はほかでは得難いものなので、あえてご紹介したいと思います。

先日、ふいに海が見たくなったので、神戸方面に向かいました。行き先はとくに決めていなかったのですが、三ノ宮駅近くになって「カーレーター」のことを思い出しました。カーレーターの存在は前から知っていましたが[注1]、なかなか足を伸ばす機会がなくずっと行きそびれていたので、思いつくや一直線に山陽電鉄・須磨浦公園駅に向かいました。

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お目当てのカーレーターは、須磨浦ロープウェイの鉢伏山上駅に接続しているので、まずロープウェイに乗ります。歩いて行くこともできますが、もう若くはありませんので、迷わずロープウェイを選びました。

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「うみひこ」号。源義経のヘッドマークが付いているのは、とくに説明書きはありませんでしたが、ここが一ノ谷の合戦の地だからでしょう。ロープウェイは15分ごとに発車します。

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ロープウェイ乗り場から右手に目を転じると、山陽電鉄の線路がよく見えます。

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全長464メートル、標高差180.51メートル、平均勾配23度52分。下から見ると、けっこう距離がありますが、3分ほどで山上駅に着きます。

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ロープウェイから三ノ宮方面を望む。この日は好天で、本当に気持ちが良い日でした。

さて、いよいよ真打ち登場。これが「カーレーター」です。

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遊園地の乗り物よりも頼りないゴンドラ。

カーレーターは2人乗りです。乗り場のある平坦なところでは、ゴンドラ下に埋められているホイールコンベアで動き(黒いラインのところに、小さなゴムタイヤ様のものがたくさんあります)、勾配部分はベルトコンベアで動きます。

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順序が前後しますが、これは降りてきたところ。見た目は単純な構造ですが、部品数が多いでしょうから、維持管理は手間がかかると思います。

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勾配部分。全長91メートル、勾配25度。起終点平坦部分では分速25メートル、勾配部分は分速40メートルなので、2分もすれば山上駅に着きます。

スタート地点を歩くよりも遅い速度で進んだかと思うと、すぐに勾配にさしかかります。

勾配区間ではゴンドラは水平を保つので、まず落ちる心配はありませんが、勾配にさしかかる瞬間にガタガタガタッと揺れます。切り替え部分だから仕方ないなと思うのですが、この揺れは少しマシにはなるものの、終点までずっと続きます。ジェットコースターが頂点に向かうまで勾配をゆっくり登る感じに似ていますが、あんまり揺れるので、ある意味、それよりスリルがあります。

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ゴンドラから窓外を見る。勾配数字はあとで知りましたが、乗っているときは数字以上に感じました。乗車口にいた優しげなおじさんの保守管理を信じつつも、「これ、正常運転?」と思わずにはいられません。

ただ、須磨浦山上公園のホームページには「カーレーターはロープウェイ山上駅と回転展望閣を結んで、昭和41年3月に開通いたしました。その姿も当時のままで、「乗り心地の悪さ」が評判です」とありますので、きっとこれでも正常運転なのでしょう。

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山上からカーレーターを見下ろすとこんな感じ。雨が降っても安心ですが、そもそも雨が降ったら山上遊園には行きませんね。

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これは山上側の駅。下の駅は写真を撮り損ねました。

少しばかり怖い思いもしますが、2分ほどしか乗らないので、ほとんどの人には「いい思い出」になると思います。むかし、これと同じものが「びわ湖バレイ」にあって、そちらは乗車時間が25分もあって評判は芳しくなかったようですが、須磨浦カーレーターなら大丈夫。気分が悪くなる前に着きます。

料金は片道200円、往復だと割引料金で300円。歩いて登っても知れていますが、須磨浦公園にお寄りの際は、ご乗車をおすすめします。
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