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資料編の編集――最初からてんこ盛り

前回までに、路線図の校正が大変だったというお話をしました。今日は資料編についてお話ししたいと思います。

資料編は、前にも書きましたように、所澤氏と編集部とで製作を分担しました。最初は30頁ぐらいのものにしようと考えていたのですが、所澤氏の熱意に押されるかたちで、結局48頁にもなってしまいました。

最初に出した2009年版には、以下の資料を掲載しました。

(1)鉄道の種類/(2)鉄軌道のゲージサイズ/(3)国内採用ゲージ一覧
(4)日本の特殊鉄道一覧/(5)列車運行事業者と線路所有者が異なる区間一覧
(6)日本の長大トンネル/(7)日本の長大橋りょう/(8)閉そく方式の種類と概要
(9)鉄道信号の種類と読み方/(10)JR列車の種類(輸送目的による区分)
(11)JR車両の形式記号・番号の読み方/(12)JR列車番号の読み方
(13)寝台特急パーフェクトガイド/(14) 全国の鉄軌道 複線区間 一覧図

上記のうち、2013年版にも掲載されているのは、(1)、(10)、(11)、(12)、(13)の5点のみです。毎年資料を差し替えることで新陳代謝を図っていることがおわかりいただけるかと思います。いま挙げた5点にしても毎年きっちり見直しており、できるだけ最新の正確な情報を盛り込むことに意を注いでいます。いちいち示しませんが、少し注意深く比べていただければ、すぐにわかると思います。

さて、苦労自慢が続き恐縮ですが、2009年版の資料のうち最も原稿整理に難儀したのは何かといえば、(9)の「鉄道信号の種類と読み方」です。原稿枚数が多いうえに構成が複雑で、図版もかなりの数があります。原稿を受けとった時、「え、これ全部ですか」と思わず聞き返したくらいです。ページ割や全体のバランスのことが心配だった私は、「手帳の資料なのだから、ここまで詳しくしなくてもいいんじゃありませんか」と抵抗しましたが、所澤氏の熱意には勝てず、原稿どおり全文掲載し、10頁強を割り当てることになりました。以下はその一部です。

shingo_shiryo001_convert_20121029211939.jpg

shingo_shiryo002_convert_20121029212013.jpg

この資料はその後改訂されて、2010年版にも掲載されました。ただ、この時は入換合図の図なども加わり、信号の資料だけで原稿が倍ぐらいになっていました。すごい資料であることは間違いないのですが、それでも20頁分となると行き過ぎです。編集者としてはストップをかけねばなりません。

ただし、所澤氏は頑固ですから、腰を据えてかからねばなりません。ほかの資料が入らなくなる、メモ頁を削らざるを得ないなどと言っては抵抗し、何とかして増頁を思いとどまらせようとしました。双方譲らず、あわや一触即発というところまで気持ちが昂ぶることもありましたが、結局、所澤氏の粘り勝ちとなり、2011年版には載せないことを条件に、最後のわがまま(にはなりませんでしたが)を受け入れることにしました。

なお、この信号資料は、約束どおり2011年版には載せませんでしたが、2010年2月に発行した『鉄道の基礎知識』の巻末資料として再度改訂のうえ復活掲載しています(手前味噌ですが、現場写真も入って、さらに詳しくなりました)。

信号ほどではありませんが、(14)の「全国の鉄軌道 複線区間 一覧図」も大変でした。以下はその一部です(現物は8頁あります)。

fukusen_siryo_convert_20121029212044.jpg

これも巻頭路線図と同じく所澤氏の特殊能力が発揮された一品でしたが、原稿を受けとった時の本音は「巻頭路線図もあるのに、勘弁してくださいよ」でした。首都圏の込み入った線を見ると、忌まわしい記憶が蘇り、いまでも頭痛がしそうです。が、そんなに苦労したにもかかわらず、この資料の掲載は2009年版かぎりになってしまいました。資料がまずかったからではありません。むしろ人気があったのですが、信号資料が大幅に増えたため、割愛せざるを得なかったのです[注1]

このように、全体のボリュームと質を左右する資料編の編集には悩みが絶えませんが、今後もご愛用のみなさまに活用していただけるよう頑張りたいと思います。忌憚ないご意見をお聞かせくだされば幸いです。


[注1]ちなみに2010年版では、複線区間一覧図の姉妹資料として、「全国の鉄軌道 電化方式 一覧図」という資料も入れるはずでしたが、資料編のボリュームが大きくなりすぎるため掲載を断念しました。ただし、そのままボツにするにはあまりに惜しかったので、『鉄道の基礎知識』の巻末資料として収録した次第です。「全国の鉄軌道 複線区間 一覧図」もいつか更新して、何らかのかたちで復活させたいと考えています。
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